シンセサイザーのタイプ
次は、その「シンセサイザー」の分類についてです。
シンセサイザーは大きく分けて2種類に分けることができます。
- デジタルシンセサイザー
ROLAND FANTOM-G6 - アナログ(モデリング)シンセサイザー
アナログ・シンセサイザー Minimoog Voyager
さらに少し特別なものも含めれば5種類ほどになりますが、
それを含めて簡単に解説させていただきます。
それぞれの特性について簡単に知っていただき、
購入するシンセ選びの参考にしていただけたらと思います!!
デジタルシンセサイザー
普通に「シンセ」とか「キーボ」と言えば、まずは間違い無くこれ!
初心者からベテランのプロまで、誰もが必ず1台は持ってるシンセサイザーです。
ピアノ・オルガン・エレピ(エレクトリック・ピアノ)・ストリングス・ブラス・その他効果音など、
様々な音を出すことができ、それらを組み合わせて新しい音を作ることも出来ます。
何の設定も無しに、簡単な操作でいろいろな音を出すことができ、
音作りなどの専門知識がなくても充分使いこなすことができます。
そのため、どんなジャンルでも幅広く、すぐに対応できるので、
最初に買うシンセサイザーは、まず間違い無く普通はこのデジタルシンセサイザーになると思います。
言い方を変えれば、デジタルシンセサイザーを一台持っておけば、
どんなジャンルにも対応できるということになります。
アナログシンセサイザー(アナログモデリングシンセサイザー)
聞きなれない言葉だと思いますが…
昔はいわゆる「シンセサイザー」といえば、このアナログシンセサイザーのことでした。
「なんかつまみが一杯ついてるシンセサイザー」は、だいたいこのアナログシンセサイザーです笑。
これは、最初からピアノなど色々な音色が用意されているデジタルシンセサイザーとは違って、
サイン波、矩形波、三角波、ノコギリ波など「音の素材」とも言える原音(電気信号音)
だけが用意されていて、
それらを組み合わせることで、ほとんど1から音を作ることになります。
ある程度の音作りの知識が必要な上、ピアノやオルガンのような一般的な楽器の音は
ほぼ出せないと言っていいので、完全に専門職のシンセサイザーです。
ただその分、分厚く良質な音を出すことができ、
繊細に音をつくり込むことも出来ます。
ただし、本当の意味での「アナログシンセサイザー」は非常に高価であり、
現在は生産機種も少ない上、メンテナンスも必要だったり、音程も不安定だったり…
と、非常にデリケートな物で、入手や使用はあまり現実的ではありません。
最近主流なのは「アナログモデリングシンセサイザー」あるいは、「バーチャル・アナログシンセサイザー」と呼ばれる、
アナログシンセサイザーの音質、音作りをデジタルで再現したシンセサイザーになります。
※当サイトでは、この「アナログモデリングシンセサイザー」も含めて、
「アナログシンセサイザー」と呼ぶことにします。
電子ピアノ(デジタルピアノ)
ちょっと特殊な分類というか、
正確に言うと「シンセサイザー」には属さないと思われるのですが、
ご購入の候補には入ると思うので、紹介させていただきます。
シンセサイザーとの違いは、「音が作れないこと」です。
ピアノやオルガンなど、最低限の音色が10数種程揃えられているだけで、
細かな音作りは出来ません。
これだけ言うと短所のようですが(実際そうですが)
その分、ピアノの音色や、タッチの重さなどにこだわって作られているものが多く、
「シンセサイザーを買ったとしても、ほとんどピアノの音しか使わない」と言った方は、
こちらの方が安価でいいものが買えると思います。
バンドのライブにも十分使えますので、
候補に入れてもいいと思いますが、
ピアノ以外の音色はほぼ使いものにならないくらいに考えたほうがいいと思います。
(もちろん、ある程度機種によります)
ソフトシンセ(ソフトウェアシンセ)
その名の通り、ソフトウェアの形をしたシンセです。
パソコンにインストールことにより、パソコン上で音作り・発音が可能になります。
もちろん、通常のシンセサイザーのように演奏するには、
コントローラーとして通常のシンセサイザーや、「MIDIキーボード」などが必要になってきます。
安価で非常に上質な音源が手に入るため、
音色にこだわる人にはおすすめです。
ただし、ライブなどで使用するとなるとノートパソコンが必須になってくる上、
ライブ中に動作トラブル等が起こらないとも限らないので、
ライブに向いているとは言いがたい部分もあります。
もちろん、使用しているプロのミュージシャンもいらっしゃるので、
充分検討に価すると思います。
ラックシンセ
これまたその名の通り、ラックに入れて使うシンセです。
ソフトシンセと同様に、通常のシンセサイザーとして演奏するには、
コントローラーとして通常のシンセサイザーや、「MIDIキーボード」などが必要になってきます。
簡単に言えば、通常のシンセサイザーを「鍵盤部分」と「音源部分」に分けた形になりますね。
そうすることのメリットと言えば…
例えばデザイン面で気に入った鍵盤があった場合、
その鍵盤をいろいろなラックに繋ぐことで、様々な音を出すことが出来ます。
「ショルキー(ショルダーキーボード)」などを使いたい方も、
ショルキー型のコントローラを購入して、ラックシンセやソフトシンセに繋いでる方が多いようですね。
まあ、ショルキー自体あまり見かけませんが…笑