3.絶対タブー!「ギターの代わり」
これまたよくあるのが、
「この曲、間奏だけキーボ入ってるから、そこだけ弾いてくんない?」
というお誘い。
なかなか面倒だというのが本音だと思うんですが、
まあ、経験のためということでやってみるのもいいと思います。
しかし問題はその後。
「で、この曲ホントはギター二本でやってるんだけど、
ウチのバンドはギター1人しかいないんで、
間奏以外は2本目のギターのとこ弾いて!」
というお願い!
まったく、キーボーディストをいいように使いやがって!
いや、でも仕方ないことですし、
実際これはキーボーディストの役目でもあります。
間奏以外の間つったっているのも癪ですしね。
普通に言われたままを実行するなら、
「ギターの音をシンセサイザーで出す」事になるんですが、
コレは絶対やっちゃだめです!
ギターの音はやっぱりギターのもので、
ピックの動きや、左手の押さえの強さ、弦の振動の減衰などが細かく関与して、
あの表情豊かな音色になるのです。
シンセサイザーでギターの音を鳴らしていただくとわかると思うんですが、
かなりしょぼい音に聞こえてしまいます。
それで「じゃーんじゃーん」と和音を弾いてみた日にはもう…
目もあてられません。
シンセサイザーで弾くべき音はやっぱりシンセの音!ということで、
こういうお願いをされた場合は、
比較的ギターに近いシンセサイザーの音でプレイしましょう。
具体的には…
- エレピ(E.Piano)
- オルガン
エレクトリックピアノは、原理的にエレキギターに近いということもあり、
音の性格が近いです。アタック音がかなり違いますが、
フレーズによっては代わりを務めることができるでしょう。
Wurlitzer系がいいと思います。
彼のDeep Purpleのジョン・ロードのように、オルガンの音をガンガンに歪ませるのもよいでしょう。
曲調にもよりますが、ハマれば非常にカッコいい音色になると思います。